犬といっしょに暮らしてみた

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徒長(とちょう)するとは?多肉の場合

徒長するとは?多肉の場合

植物を愛でる人たちにとって最も聞きたくない言葉は『徒長(とちょう)』だと私は思います。でも、お店で見かける多肉植物の姿はその店にやってきたばかりのものは本来の姿をしていますが、長くお店に在籍していてかつ管理があまり良くないと、本来の姿とは似ても似つかない姿になっています。なんとなく、これは『変だな』とは思うものの、その品種の本来の姿を知らない場合はそんなものかな?と変に納得してしまったりします。

 

 

徒長するってどういう状態?

よく見る園芸店の優良株はぎゅっと詰まった感じで見ていて安心感がありますが、徒長苗はとにかくヒョロヒョロしています。上下を持って引っ張った感じ。

その姿

上に上に伸びてしまっている=長いんです。品種にもよりますが、高さと直径比が1:1か高さが1を切るくらいのはず。それが、2:1くらいかそれ以上の割合で高さが長くなってしまいます。
葉と葉の間が長い=茎が見えている。品種にもよりますが、多肉植物は地面に沿うように葉を開いて成長しますが、徒長すると横から見たときに茎が見えてしまいます。

 

徒長苗はなぜいけない?  

●弱く育ったいわゆるもやしっ子状態なので、まず、見た目が本来の姿と違います。『えーー!履歴書の写真と実物があまりにちがうじゃん!』という状態でみんなを困惑させます。


●過酷な自然環境への備えがない=太陽光であったり、蒸れであったり、寒さであったり、暑さであったりといった環境に順応できなくて、葉焼けを起こしたり、最悪、根が上手く水分をとれなくて枯れます。また、蒸れから病気になったりします。

 

例)先日やってしまった失敗。日陰を好む、ハオルチアの寄せ植えを冬の間、ずっと室内に置いておいて、そのまま忘れていた。

ある日見てみると、色が薄くなっていて背ばかり高くなっていたので日陰を好む多肉植物だというのに直射日光に一日あてた。

多肉たちは顔面蒼白になって色は飛んでまっしろになってしまい、葉もしおしおになった。(死亡確定か?!)

水やりをやめて、元通り室内管理に戻した。

ちょっと間延びはしているもののなんと色が戻ってきて、葉も元気になった!

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徒長苗は栄養も水分もまともに循環させられません。ごめんね、ハオルチア。

 

徒長の原因と防止策

では、にっくき徒長からかわゆい多肉たちを守らねばならないので、まずは敵を知り、対策をたてます!!

原因最大にして最凶のもの。日照不足  


すべてはこれの一言尽きます。でも、日照不足なら日照不足であることを考慮して他の要素をマイナスにすれば防げたものを、他の部分はプラスのままな場合に徒長はやってきます!3月、4月の多肉の管理はこんな感じ。

日照      良い                         
水分      週1でしっかり底面給水させる   
栄養(肥料)  少なめに与えても可なくても可  
温度      暖かくてよい          

 

日照      悪い   
水分        日照条件が回復するまで無しで可
栄養(肥料)    なくて良い
温度        あまり暖かくしない(過保護にしない)

 日照が悪いのに、①水をやる。②肥料をやる。③夜間は室内に取り込むなどして寒暖差を無くす。のどれか一つやっただけで徒長苗はできてしまいます。要は、条件の悪い時に成長させないようにするということです。特に、幼苗で顕著です。ある程度大きくなってしまったものは、一日二日は真っ暗でもなんとかなります。

水をあげない工夫


週に一度の水やりといいつつも、外で管理している苗は雨に濡れると、水をあげたと同じ事になってしまいます。水分をコントロールするためには
①温室で育てる(現実的でない)そんな敷地もお金もない。
②ちょうど水やりのタイミングだという時以外は雨の当たらない場所に取り込む(これが水分量を完璧に管理できる最良の方法と思われるので、ウチでは洗濯物と同じ扱い(笑))

徒長してしまったら

でも、すごく気を付けていてもお天道様次第なところが大いにあります😅。ここのところの雨降りと寒さと晴れた日の少なさでウチの多肉たちも外で管理しているもの以外が徒長気味です。すなわち幼苗ちゃんたちです。外管理にしたら風で飛ばされて行ってしまうので(笑)

伸びたところは戻らない

間延びした部分は戻らないのでその先っぽは徒長しないようによく日光にあてましょう。室内管理のものは午前中と午後の置き場所を移動したりして日照を確保します。でも、いきなり日にあてると葉やけ(葉っぱの日焼け。火傷だと思ってください)を起こすので徐々に時間を増やす&徐々に光量を強くします。

(例)

明るいカーテン越しの光

カーテン無しの窓越しの光

午前中だけ2時間程度の直射日光

午前中4時間程度のフル直射日光

 

これ以上徒長させない

といっても、断食の後の食事のように、からからに乾いて弱っている状態なのですこしずつ日光にあてるようにします。水やりも少しずつ、さらに控えめに。こうしないと私の失敗例のように、顔面蒼白ハオルチアになってしまいます。
    

伸びた茎にも役割を与える

先日、Tサイトのおしゃれなショップで伸びた茎の先にだけ葉がついている多肉植物を見かけました。

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 この茎の伸び方と、上にだけついている徒長していない葉っぱたちのお蔭で何とも言えず、ユーモラスでおしゃれな盆栽風に仕立てあがっています。徒長苗の目指すところはここかもしれません。

 

仕立て直す

そのまま育て、上の部分は健康にぎゅっとつまった苗を作り、上の部分だけカットしてカット苗を作り、新たにぎゅっと詰まった苗でリスタートさせます。これは、冬場に姿が乱れてしまったものを春に仕立て直す作業と全くおなじです。

つまり、徒長は何度でもまったく新たに人生を始められるRPGのようなものなので、めげずに何度も《ザオリク》で復活させましょう!!

 

葉ざしの苗のその後

では、2月18日に葉をむしって葉ざししていた多肉たちの今の姿です。

①徒長気味の親の葉が大きかった苗

ここのところ、日照が得られず、日照時間も短かったのに、室内管理で温度も一定で暖かかった上、水もあげてしまっていました。あぁ、過保護の功罪。しかも、この子達は親御さんがしっかりしていて栄養もそちらからもたくさんもらえる状態にありました。

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横から見ると、茎が!!あってはならない隙間です。今後ビシバシ鍛えていきたいと思います。


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左から、3月12日、4月6日、4月28日のもの

②徒長していない親の葉がもう枯れていた苗

上と全く同じ条件でしたが唯一、親が早くに死に(涙)苦労して自力で生やした根だけを頼りに栄養と水分をとっていた子たちなので、徒長せず強くたくましく育っています。やっぱり人間もこうでなくちゃなぁ。


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同じく、左から、3月12日、4月6日、4月28日のもの。横から見ても隙間がありません。しかし、大きくなり方も緩やかです。

③テレビ台の上で芽が出たことを忘れ去られていた苗

全く日に当たらずにひっそりと芽を出し、根を生やしていました。決してブログ用にネタとして放置していたわけではありません。アルファルファか?ってくらいのヒョロヒョロぶりです。


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下の④の苗と同じ種類の多肉です。そうは見えないけど。

④芽の出初めから光に十分あたっていた苗

①や②の苗と同じく芽が小さく出た時からすぐに集合住宅ではありますが、鉢上げした子たちです。これも①や②と同じ条件で育ちましたが、みんなで水をわけあって生き抜いてきたので、少々の渇きに負けない強さを身につけました。


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同じく、左から、3月12日、4月6日、4月28日のもの。土まで苔むしていますが…。


 

芽ざしの苗のその後

では、おなじく2月18日に寄せ植えされたカット苗たちは無事に根っこを生やしたでしょうか?

根がしっかり張ったもの

こちらは根がしっかり張って成長をはじめていました。ほんとは、こんな引っこ抜いてはいけないのですが、ブログのネタのためにちょっと犠牲になっていただきました。が、その後もちゃんと育っています。

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根が生えなかったもの

しかし、葉がぶよぶよしてきたり、黒ずんで来たりしたものを抜いてみると…まったく根がありません。これは、再度根が出るまでカット苗として放置してみることにしました。

ホームセンターで購入した苗のその後

安かったので、という最大の大義名分を盾に購入してしまった苗たちをテキトーに植えこんでしまいました。すると、みるみるしぼんでいきます。そこで、また引っこ抜いて根っこと土を調べました。原因は植えてあった土がピートモスのように、水持ちがよく、水はけが悪いものだったというところです。葉っぱに縦にシワが出来ていますよね!水をあげても吸えていません!このままだといずれは枯れます。

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売り物として管理しやすいように水持ちの良いピートモスだったのかもしれませんが、ピートモスは水が本当に無くなるとカッチコチに固まって根っこなんて育つ隙間などありません。ここは、枯れるかもというリスクを負いつつ、土をぜーんぶなくして根っこを丸出しにしました。根っこもやはり機能していない古い根っこでした。

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元気な苗の見分け方

こうやって、オペをした苗や、植え替え後上手く根付いてくれたかを見極めるのは、多肉のネーミングの由来通り、その『肉肉しさ』です!
●触る→弾力がある
●少しずつでも大きくなっている
●大きくならないが肉厚になっている

こんな兆候が見られたらもう一安心ですね!

 

これから1か月くらい、梅雨に入る前は多肉たちにとって、一番ごほうびの季節です💖😍たくさん成長させてあげたいですね♪